看護師は、残業が多いハードな仕事として知られています。
人材不足の原因としては、こうしたマイナスイメージがあることも大いに関係しているでしょう。超高齢社会を乗り切るためには、看護師になる人材を増やすことが必須です。一人でも多くの人材を増やすには、残業がなく快適に働ける環境づくりが大切と言えます。
残業を減らせばそれだけ手当を出さずに済むだけでなく、現場の士気が高まることに期待が持てるのです。その方法として、ハード面とソフト面で対策することが挙げられます。
ハード面は、情報システムの導入が効果的です。書類整理や利用者管理、スケジュール管理、シフト管理などを全て一元化して、情報システムで取り扱えば個人の事務作業に無駄がなくなります。特に情報システムの扱いに慣れれば、書類関係の扱いが迅速に行えるようになり、仕事に必要な時間を大きく減らせるでしょう。
一方、ソフト面は意識改革を管理職の立場から行う方法が挙げられます。残業をなくすためには、現場で働いている看護師一人ひとりが残業をしないという意識を持つことが大切です。それを社員教育として行うとともに、まずは残業を減らすために具体的な目標を提示しましょう。
週の残業時間を何時間以内に収める、あるいは残業は週に何日以内にとどめるなどからスタートし、徐々にその目標を厳しいものへ変更するのです。そうして、現場スタッフに具体的な取り組みを促していくのが良いでしょう。
方針となると誰もが取り組むようになり、帰れるなら早く帰るという選択もしやすくなります。結果として残業が減り、現場の士気の向上に繋がるはずです。